DAWN PURPLE

松任谷由実( Matsutoya Yumi ) DAWN PURPLE歌詞
1.Happy Birthday to you ~ヴィーナスの誕生

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

Dear Friend
もうすぐ激しい痛みが来るわ
呼吸を整え立ち向かって

闇夜の海で目覚めた天使
光をめざし飛び立とうとしている
あなたともがいて手をつなぎ

Dear Friend
あなたの世界が新しくなる
淋しいときでも孤独じゃない

幾千年もくり返された
本当の愛を得るための苦しみが
あなたを待つのね おめでとう

前へ 前へ 前へ進むのよ 勇気だして
あなただけの歴史切り拓く
Happy Birthday to you

Dear Friend
遥かな明日から響き続けた
鼓動をその手に抱きしめるの

刻むビートはドラムロールね
フィナーレめざしクレッシェンドしてゆく
波打つ叫びもかき消して

強く 強く 強く輝いて 夜明けの星
炎くぐりぬけるヴィーナスよ
Happy Birthday to you

前へ 前へ 前へ進むのよ 勇気だして
あなただけの歴史切り拓く
Happy Birthday to you
強く 強く 強く輝いて 夜明けの星
炎くぐりぬけるヴィーナスよ
Happy Birthday to you
前へ 前へ 前へ進むのよ 勇気だして
あなただけの歴史切り拓く
Happy Birthday to you


2.情熱に届かない ~Don't Let Me Go~

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

快速電車を見送った 川近い駅の夕焼けに
きみがいた夏の匂いが 吹いて来る
細めた瞼くすぐるように

遠くの道路の橋桁が最後に眩しく溶けていた
時を追い越してはしゃいだ私達 みんなみんな

きかせてよあのときのうた
あなたの声で もう一度だけ
ガードが轟きちぎれ飛ぶ

Don't let me don't let me go
忘れたくないあの時の夢
今は情熱に届かない

きっとそれぞれに思ってた 何を目的に生きてくの
口にはできない不安を 抱きしめて ずっと ずっと

描いてよあのときの空
あなたの腕にもう一度だけ
白いキャンバスが燃えるほど
I want to, I want to know
失くしきれない あのときの夢
いつか情熱に届きたい
きみがいた夏の匂いが 吹いて来る そっと そっと

きかせてよあの時のうた
あなたの声で もっと激しく
夕陽の彼方にちぎれ飛ぶ

Don't let me don't let me go
忘れたくないあの時の夢
今は情熱に届かない

あのときのうた あなたの声で もう一度だけ
ガードが轟き ちぎれ飛ぶ


3.遠雷

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

黙ったまま流れる午後
窓つたう雫 冷めたカップ
ペイズリーの煙草のけむり

嫌われようとしてたのね
もういいわ 意気地なし
気づかぬふりをして ひきとめただけ

過ぎた日々に 耳を寄せる
乾いた巻き貝 はじけた恋
閉じ込めてた ビー玉の泡

灯りはまだつけないでね
仄白い部屋中の ぼやけた輪郭が消えてゆくまで

ああ 紫陽花の雨 エメラルドの涙
二人 膝をただかかえ聴いている

名前もまだ知らない頃
ふりかえった肩 もう見れないの
あの眩しいブロンズの肌

こんなに近くにいるのに
なぜか思い出せない
本気で怒ったり 泣いたことさえ

ああ 遠雷の音 キャノンボールみたい
新しい夏 もうそこに来てるのに

ああ 紫陽花の雨 エメラルドの涙
二人 膝をただかかえ 聴いている

ああ 遠雷の音 キャノンボールみたい
新しい夏 もうそこに来ているの


4.DAWN PURPLE

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

Close to me
もっと近く感じるのあなたのこと
Where to be
長い旅へ送り出す夜明けだから

膝にその寝顔をのせて
ずっと髪にふれていたいけれど
ごらん紫の空を燃えているわ
明日からのまだ見ぬ世界へ
Fly away
めざめたとき私がもう見えなくても
One fine day
心配せず旅立つのよドアを開けて

ほほをこぼれる涙は
許し合えた人へのペンダント
決して消えない証を胸にかけて
手をふりたい今ちぎれるほど

Fly away
あなたが見た出来事を忘れないで
Ssome fine day
いつの日にか教えてよ 昔のように
Close to me 待ち続ける
Close to meまた会う日を
Close to me 待ち続ける
Close to meまた会う日を


5.インカの花嫁

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

遠去かるフェスタにいつかはぐれ
あなたは 迷い出る星の岸辺

群れ飛ぶホタルと ムスクの匂いが
ほどいた小舟へとひき寄せる

明け方の小鳥が騒ぐ前に
とこしえの契りを交したいの

あなたに逢う日を待ち焦がれていた
ジャングルを下ってここに来た

How can I cry
はかない愛
魔法が消える一夜限りの花嫁

帰れなくてもいいと抱きしめたら
つれて行ってあげる エル・ドラドヘ

嘘はつかないで 本気じゃないなら
怒りのスコールに流される

What can I do
わからず
好きになってはだめよインカの花嫁

How can I cry
はかない愛
魔法が消える一夜限りの花嫁
What can I do
わからず
好きになってはだめよインカの花嫁


6.千一夜物語

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

熱いキッスで夢中にさせる
パーティーのクロークで
ほんの暫く会わないうちに
私は変わったの

待って 何から始めましょう
昼も夜もずっと考えた
こんなチャンスを

いつかあなたにふられた日から
魔法を手に入れた

もっと近くに顔を寄せて
私の目の奥に広がる
砂漠の星空

ラヴェンダーのため息で浮かんだカーペット
あなたは好きだよとただくりかえす

本当の恋のA・B・Cを
これから見せてあげる
あなたがくれた眠れぬ日々と
涙のおかえしに

そっと手と手を合わせたなら
見えるでしょう ほらね燃えだした
不思議なランプ

アイヴォリーの指先で静かにこすったら
あなたは煙になり吸い込まれる
月並みなプロポーズ 口にしたとたんに
あなたはすべり落ち それでさよなら

※熱いキッスで夢中にさせる
千一夜物語
いつかあなたにふられたときの
私はもういない※

△熱いキッスで夢中にさせる
歓んでおもいきり
あなたがくれた眠れぬ日々と
涙のおかえしに△

(※くり返し)
(△くり返し)


7.誰かがあなたを探してる

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

誰かがあなたを探しているわ
この夜更けに
流れるモニター
くり返されるコードナンバー

合鍵を使いしのび込んでみた
あなたの部屋には
ぬぎ捨てたパジャマ 飲みかけのビール
つけたままのコンピューター

誰かがあなたをエディットしてる
プログラムにゴーストがいるわ

誰かがあなたを狙っているわ
闇の中で
しゃべり出すアンサーフォン
急に光って動くファクス

マウスをたたいてアクセスしたなら
正体がわかる
あなたを蝕む恋のウイルスを
早く消してしまおう

OPEN YOUR FILE
OPEN YOUR MIND
かくさないで ゴーストがいるわ

ファイバーの迷宮で
ループから出られない
彷徨えるあなたを救い出すために

マウスをたたいて
私のコードをインプットしたら
あなたにまとわる恋のウイルスに
レーザーを浴びせる

OPEN YOUR FILE
OPEN YOUR MIND
まだまにあう ゴーストがいるわ

OPEN YOUR FILE (誰かがあなたを)
OPEN YOUR MIND (探しているわ)

かくさないで
ゴーストがいるわ

OPEN YOUR FILE (誰かがあなたを)
OPEN YOUR MIND (狙っているわ)

まだまにあう
ゴーストがいるわ

OPEN YOUR FILE (誰かがあなたを)
OPEN YOUR MIND (探しているわ)

かくさないで
ゴーストがいるわ

OPEN YOUR FILE (誰かがあなたを)
OPEN YOUR MIND (狙っているわ)

まだまにあう
ゴーストがいるわ


8.タイムリミット

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

週末を空けたのもみんなあなたのせいよ
その気だった視線は
なんだったの誰にも気づかれずに手渡したナンバー
鳴りもしない電話は
見たくもないリムーバーの匂いが
つんと鼻の奥にしみたわ
こんなくらいのことで別にむきになったり
しないけれどあなたはきっと
後悔するわいつか泣くほど
後悔するわゲームはいかが

前髪が焦げたのもみんなあなたのせいよ
かぎざいたハイヒール
許せないの馴れた女に見えた
みんなあなたのミスよ会った場所で相手を
見くびったのタイムリミットなんて
愛の深さが決めるものよチャンスにうしろ髪は
決してないとこの際学ぶべきね
あなたはきっと降参するわ
やがてあえなく降参するわ

ゲームはいかがあなたはきっと後悔するわ
いつか泣くほど後悔するわ
ゲームはいかがあなたはきっと降参するわ
やがてあえなく降参するわ
あなたはきっと後悔するわ
いつか泣くほど後悔するわ
あなたはきっと降参するわ
やがてあえなく降参するわ


9.サンド キャッスル

作詞:Yumi Matsutoya
作曲:Yumi Matsutoya

ひとりで出かけた砂浜で
キャッスル作った 午前中
もうすぐ 満ちて来る潮に
崩れ去るのを待ってる
さよなら さよなら 長い恋

陽差しが翳った 遊歩道
季節が戻って まだ寒い
ナイロンのコートのすそが
そよ風に泣いているわ
ごめんね ごめんね つらい恋
世界で一番 幸せと信じてた
もういつだってゴールインねと
からかわれてた
砂のお城に住んでた
プリンセスとプリンスね
Somebody to kiss, Somebody to hug, Somebody to love

くるくる散ってたプラタナス
気取って歩いた うでをくみ
どこまでも続くみたいに
アーチが流れていった
さよなら さよなら 長い恋

いつか近くに寄せて来ていた波が
心の中の足あとさえも
さらってゆくの
誰もがうらやむような
二人になれなかったね
Somebody to kiss, Somebody to hug, Somebody to love

波のフレアー 白いレースの泡に
こわさ知らずなきらめく日々が
崩れてゆくわ
砂のお城に住んでた
プリンセスとプリンスね
Somebody to kiss, Somebody to hug, Somebody to love
誰もがうらやむような
二人になれなかったね
Somebody to kiss, Somebody to hug, Somebody to love


10.9月の蝉しぐれ

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

ありがとうと云える日
来ることなんてないと思っていた
どうして どこから
この電話をくれたの

ゆずれなかった恋に
卑怯に見えたあなたの沈黙が
どうして 今では優しさに思える

※おしえて 大人になるっていうのは
もう 平気になる心
死にたい程傷ついても
なつかしいこと※

学校の坂道の下のバス停
まだ夏服着てた
いっしょに帰った9月の蝉しぐれ

哀しい なきやんでしまわないで
ああ 一途な面影よ
深みどりがまたひと刷毛
薄れるみたい

(※くり返し)